三浦春馬くんに感謝状を書きたい(映画銀魂2を見てきた話)

平成最後の8月の土曜日。

アニサマに思いを馳せつつおよそ3カ月ぶりに映画館へ行きました。

そう、映画銀魂2 掟は破るためにこそある』を見るために!!

 

前作に続き笑いあり涙ありのエンターテイメント映画で大満足!さすが前作が邦画ナンバーワン大ヒット!さすがこれでもかという程の豪華キャスト!推しが2人出てる時点で私的にはすでにハイパー豪華キャスト!

と高ぶるテンションにより、たまには勢いで呟くTwitter以外で感想をちゃんと書いてみることにしました。

タイトルでおおよそお察し頂けるように8割が伊東鴨太郎を演じた三浦春馬くんへの感謝状です。感謝状っていうかオタクからのヤバイ手紙です。手紙っていうかブログだけど。

 

とりあえず一旦ネタバレ伏せて書いていきます。

たまたまこの記事にたどり着いた未視聴者がいるかもしれない。そんなあなたへ向けて書きます。

(以下長いから読まなくていい、太字まで飛ばしてね)

 

なぜ実写化が波紋を呼ぶ近年、映画銀魂は邦画ナンバーワン大ヒットまで成し遂げたのか。なぜBPOから再三注意を受ける作品がファミリーで見に来れちゃう映画になったのか。いちオタクの考えだけれども、やっぱりキャスティングの成功は大きな一つの要因じゃないかと。

前作から変わらず実家のような安定感さえある万事屋、今作でスポットが当たった真選組、おとぼけ真面目な桂に、孤独で妖しく美しい高杉、改めて感じるメインキャストのぴったりさ。そして今回の追加キャスト5人とも個性的で変な役どころを見事に演じぬくハマリ具合。

演技はもちろんビジュアルの再現度も驚くほど高い。それなのに全力でふざけてくれる。だからコスプレとか作者に言われちゃう。でもそれでいい、それがいい。るろ剣ジョジョなら成立しないけど銀魂なら成立しちゃう。作品が持つおふざけ具合を履き違えることなく実写化として落とし込んだからこそ、原作ファンが笑って見られる作品になってる。コメディは実は緻密な計算で作られていると言うけれど、まさにそんな作品なのだろうと思いました。

福田監督が作るからこそいい意味で重々しすぎない、その軽さが銀魂が持つシリアス編でぶっこまれるギャグみたいにアクセントになってるんじゃないかと。だから二朗さんもムロくんも違和感なく見れる。…いや違和感しかないけど、見れる。決める時には決めるから派手なアクションシーンがかっこつく。そのバランスが絶妙にとれてる作品だなと思いました。

個人的にやっぱり今作はスポットが当たった真選組鴨太郎が刺さった。柳楽くんも土方さんもあんなにかっこいいのに、トッシーになるとちゃんと気持ち悪い。挙動も声もキモい、そう思える柳楽くんすごい。吉沢亮はもう言うまでもなく存在が沖田。ローテンション感と戦闘シーンのギャップ最高だけど、一番好きだったのはさっちゃんとのシーンです。近藤さんは前作では全裸ゴリラストーカーだったのが嘘みたいに今作かっこいい。アンタが大将だよ。そして春馬くんが演じた鴨太郎。細かな所作や声のトーンひとつまで原作ファンとして歓喜する程のクオリティ。再現というか3次元にいたら絶対こうだ!っていう鴨太郎、この次元に降臨させてた。ほぼネタバレになっちゃうから一つだけ言うなら、あの爆破後に叫ぶシーンの恐怖感がすごかった。悲痛。そこからのシーンは言わずもがな最高です。

こうして1人1人が魅力的でギャグもシリアスも成立するキャラクターづくりを、原作やアニメと違って2時間という決められた映画内で、これだけ高いクオリティでできていることがやはり成功の要因の一つではないかと。もちろんストーリーの組み合わせ方とか構成、掛け合いのテンポ、台詞、著作権心配になるレベルのパロディ、細かく作られた舞台美術、グッとくる音楽、その他もろもろ色々な要因が絡んで、こうして面白い作品になっているんですけどね!そう考えるとこれだけ高評価を得ているのが納得です。

 

すごい真面目に語った。感想とか言いつつガッツリ考察してる。

違う、見てない人に伝えるべきことはそうじゃない。

もっと、こう……

 

吉沢亮のビジュアルが天元突破してるよ!!!!

 

窪田正孝くんの万斉は再現度がおかしいよ!!!!

 

キモオタと爆イケな柳楽くん土方がたった2時間で堪能できるよ!!!!

 

岡田将生の女装は断然アリ寄りのアリだよ!!!!

 

三浦春馬くんの鴨太郎を見てくれ頼む最高なんだ!!!!!

 

……伝わった?大丈夫?オタクのキモい考察のあとにオタクのキモい叫びみたいになってない?魅力伝わってる?

とりあえず公式サイトから動画とかビジュアル見てください。

wwws.warnerbros.co.jp

(作品情報から色々見れるよ)

 

参考までに一緒に見に行った非オタ母は「邦画あんまり見ないけど、"銀"は面白いわー」と言ってました。いや、銀って独特な呼び方発明すな。「今回は柳楽優弥がかっこよかったわー。菅田くんが好きだけど」って言ってました。「あとしれっと出てきたヤマザキ?って誰?」とも言ってました。

家族とも見に行けるエンターテイメント溢れる作品、銀魂2を見に行こうぜ!!!

 

 

※以下ネタバレあり※

 

 

この先は原作アニメファンかつ動乱編が1番好きなエピソードなオタクの個人的な感想および三浦春馬くんへの感謝状です。

 

真選組動乱編って名作すぎませんか!!!?(声でか)

 

ぶっちゃけもう続編やる時点でこの話だろうなとは思ったし、やるって聞いてすでに名作になる予感してましたけど、最高じゃなかったですか!!!?最高だったよ!!!!

吉沢沖田の裏切りのドヤ顔もしてやられた柳楽土方の絶望顔もおもしろすぎるでしょ。なんだ君たちアニメから出てきたんか??ってずっと思ってた。

 

沖田はやっぱりあの電車でのシーンですよね……。マジで土方派ではないし、ましてや伊東派でもない、彼が真選組にいる理由はただひとつ局長が近藤さんがいるから。どこに所属するかじゃなく誰といるかで剣をふるう場所選んでる沖田。生き様がかっこよすぎて吉沢亮の顔面なくてもかっこいいのに吉沢亮だからさらにかっこいいのずるい。電車の連結外して前方車両に飛び乗るところクッソかっこいい。言わずもがな一気に倒して返り血を舌ペロするところ最高!!!!!!お顔がきれいオブザイヤー受賞です。

 

 土方っていうかトッシーよ、柳楽優弥くんあんな声出るの??あんなキモイ挙動できるの???役者ってすごいって思った。神楽に写真頼むときのキモさやばい、コミケにいる人でしょ。早口具合とマウント合戦する感じがマジでキモオタ。そこからの土方が戻ってきて煙草に火つけて口にくわえるまでの動作がかっこよすぎてこれぞ土方。伊東との対戦はもちろんだけど、個人的に屯所ですれ違って影が浮かび上がるところ最高にかっこよくて好き。「俺のこと嫌いだろ?」の言い方も「ぶっ殺してやるよ」の言い方もキレッキレでこれぞ土方。

近藤さんはもう最後の台詞が好きすぎてだな……。思い出して頭抱える……。鴨太郎に対して「それでも仲間だ」とかじゃなく「大将の罪だ」「先生の上に立つには足りない器だった」って言うの、泣けてくる。認めてもらえなかった鴨太郎に対してかける言葉としてこんな最高の台詞ないよ。こんなかっこよくて大らかで人を惹きつける人いないよ。アンタが大将。こんな人の下で働きたい。最高の上司オブザイヤーです。勘九郎さんの熱血漢ぶりも懐の深さもよかったし、何より思いっきり笑うときのガハハ具合が近藤さんらしくて好きです。

 

ここまで書いてびっくりしてる。私、動乱編好きだけどここまで真選組好きだったのか。むしろ推し俳優は2人とも万事屋寄りなのに。それだけ魅力的なキャストだったんだなぁ。

もちろん推したちも最高だったよ!!!

岡田将生の女装は一生見てられる。写メでこのクオリティ。ヤバイ。

 

ガリバーだけどめっちゃ美女。本人も納得の美女っぷり。そりゃ本人も納得するよ、マジ綺麗だった。隣にハシカンいるのに(白塗りだけど)そして念願のギャグパート!!ヅラの変なとこふんだんに出てた!!そうだよ、桂は結構ハチャメチャなタイプのギャグ要員!!!!何より「変なことを全力でやる桂を頑張ってる岡田将生っていうのが見えたのが笑った。ラップもトンチキなボケも頑張ってるの伝わってきて慈愛に満ちた母みたいな顔してしまった。でも銀さんに連れてかれる時の「ラップは面白いつまらないではない、メッセージだ!!」の叫びは爆笑した。いや去り際の叫び方のクオリティ高い、ロケット団かと思ったわ。美形の無駄遣い最高~~~~!!!

菅田くんはもはや完璧な新八。新八特有のモノローグツッコミが面白すぎてずっと笑ってた。将軍編のモノローグツッコミ何度見ても笑える。坂口さんの声が刷り込まれた脳で見ても笑えるのすごい。さすが菅田君日本アカデミー賞俳優👏そういえば冒頭の「菅田将暉、いい俳優さんですよ!」の声マジで一瞬坂口さんかと思った。菅田将暉いい俳優さんだよね。わかるわ。あとあんなにオシャレ個性派イケメンなのに新八演じてるときは童貞感200%なのも最高!!!個人的に万事屋は将軍の髷が落ちた時の「………ん?」「ん?」「ん?」の間と流れが好きすぎて爆笑してた。

 

今作からの追加キャストの皆さんもよかった。どうしても窪田くんと春馬くんの話出てくるけど、私は夏菜も結構すごかったと思うぞ。「興奮するじゃないの~~~!♡」からのボンテージできる女優、すごいぞありがとうという気持ち。CV小林ゆうの時とは違う意味で頭おかしい感じがして最高でした。あと沖田とのやり取りで爆笑してた。次作以降も出てきてクレイジー要員担ってほしい。

窪田万斉は完全にそのまんまだった。二次元から来た?ってレベルで万斉。「ござる」とか言ってるのに違和感ないのすごくない?すごい…。戦闘シーンはさすがのかっこよさなんだけど、まずお金かかってるなぁと思っちゃったごめん。ワーナーさんだからかなとか思ってたごめん。でも本当に真剣にリアル万斉なんですよ。ビジュアルの時点でも期待大なのに、動き出したら1億万点って感じ。「彼らの音に聞き惚れた拙者の負けでござる」的なシーンは心の中でヒョーーーって言った。今アニメ本編も相まって万斉は何しててもずるい。とりあえず鬼兵隊も次作で待ってる。次作もきっと高杉剛くんはおみ足狙われるんだろうな。スケベ。

 

ここまでですでに文字量キモいのにまだタイトルにかすってもいないのやばくない?オタクすぐ語るじゃん。課題の論文は1000文字超えてヒーヒーしてるのに感想文だと余裕の5000文字じゃん。でも、まだ語るから実質卒論だよ。

 

そしてなんといっても今回は三浦春馬くんの伊東鴨太郎が最高でした…!!!!!!

 

初見の人でも「何となくそうなんだろうな」ってなる「一番認めてほしい両親にも、誰にも認めてもらえなかった」というありえる境遇にあれだけ悲哀と重々しさを持たせられるのは幼少期鴨太郎はもちろん春馬くんの鴨太郎の成せる業かと。だって全編通して上から目線で偉そうで観客が絶対に「こいつ悪役だ」ってなる憎たらしい表情と話し方しかしてなかった。それなのに最後のシーンではもう観客一体となって鴨太郎の生きざまを見守ってる、すごいよ。改めて伊東鴨太郎というキャラクターを生み出した空知先生に尊敬の念を抱くし、素晴らしい再現度とリスペクトで彼を映画の中に存在させてくれた三浦春馬くんに感謝です。

個人的には屯所でのシーンは本当にイライラするのでアニメでも漫画でも嫌いなんですけど、映画でも腹立ってました(笑) 大らかな近藤さんの隣で眼鏡クイって直して薄っぺらい笑顔で笑うの、春馬くんの細かな仕草と表情で一挙一動に不快感を得ました。眼鏡フェチだけどあの仕草は嫌い、そう思わせてくれる春馬くんはすごい。一部真選組を引き連れて万斉の元に現れた時の圧倒的”裏切者”感はかっこいい。仲間なのか敵なのかよくわからず憎むに憎み切れず観客を苛立たせる屯所でのシーンと違い、「こいつが今回の敵です!」と言わんばかりの威圧感と纏う冷たいオーラ。ここから真選組と敵対していくのがわかるシーンであのインテリを保ったままの冷酷な雰囲気、春馬くん自体は爽やかなイメージが強かったからこそ”性悪”さをあそこまで醸し出せることにさすが俳優さんだなと思いました。まぁ劇中はそんなこと思ってなくて「鴨太郎こっわ………」ってひたすら思ってたんですけど。

そしてなにより戦闘シーンからラストシーンにかけての怒涛の展開。あれだけ性悪だった男が自らが駒にされた時の絶望感、表情はもちろん悲痛なあの叫び声。思わずビクッとなるほど惨くて、喚いてる様子に目を背けたくなる。「ここで彼が果てるのか、この腹立つ裏切者がこんな形で…?」一瞬よぎった考えをすぐ払拭するべく述べられた手は、土方ではなく近藤さんでそこでかけるあの言葉。近藤さんのあの言葉があった瞬間に、我々観客も鴨太郎を「敵」から「悲しい運命の元に生まれた1人の男」へと見方が変わる。その瞬間の春馬鴨太郎の切なくて痛々しい表情には涙が止まりませんでした。そしてプライドが高い彼がようやく気付いて自らを盾にして守ったたこと、だけど悟らせないあくまでも「罪滅ぼし」としての行動ということ、もう切なさなど思わせない強い表情に戻るところが春馬鴨太郎の一番かっこいいシーンだと思いました。春馬くんの持つ主人公っぽさというか、そういった雰囲気だからこそ「嫌な奴」「裏切者」「悲しい過去が判明する」のどれでもなく「それでも折れない強い剣」がかっこよく観客に映ったんじゃないかと思います。少なくとも私はあの自らを盾にした瞬間のシルエットとその強い表情が大好きです。最後の「土方ァーーーー!!!!」の魂こもった叫びからの優しい笑顔は、伊東鴨太郎という男の生涯を見届けられてよかったと思いました。

ありがとう春馬くん、貴方が演じてくれて本当によかったです。貴方だから彼の最後の笑顔が嘘にならずに、晴れやかで穏やかで優しいものになりました。貴方だから苛立つほどのプライドの高さとのギャップが生まれました。貴方の伊東鴨太郎が大好きです。

 

 

なっが

いや、長い。長文すぎて自分でさえ読みかえす気失せる。

もう自分の備忘録を自分が読みかえす気失せたら誰も読めない。

 

とにかく映画銀魂2面白いので、興味がある方はぜひ見てみてください!

 

 

 

という記事が8月26日に書いたまま残ってました。今日は11月5日。もう公開終わって配信と円盤が来ちゃうよ。

ブログ書くのも8月時点で3ヶ月ぶりだったのに、もう半年ぶりになっちゃったよ。続かないかもとは言ったけど続かな過ぎでしょ。次はいつかな。年内かな。